ふじさきゆうやのブログ

オタクが好き勝手言いまくります。@KKEalter

抜歯の手術に行ってきた。

 

ハロー、オタクキッズ諸君。

 

 

何の脈絡もなく抜歯ってお前何やねんって感じなんだけど、少し前に抜歯に行ってきた。

仰々しく““手術””などとタイトルに書いているが、実際に手術室を使用しておこなったのでまあ俺一人が大袈裟に騒いでいるわけではない。

というか、俺自身「抜歯ごときにぬぁわーーーーにが手術室だよ!!」と思っていたけど。

何で抜歯をするかという経緯・委細については端折る。

 

奥歯の更に奥に、俺がギリ認知している程度の親知らずが四本ある。

歯を磨く時に「こんな奥に歯があるんやなぁ~」とは思っていたけど、何か抜かないと色々とアカンらしい。

 

 

 

 

 

というか俺、手術ってもんは麻酔キメて、寝てる間にいつの間にか終わってるもんだと思っていたけど、

実際はそんなことなく、普通に意識がある中で体を弄り回された。

 

おいおいおいおいおい、冷静に考えてバカじゃねーの?

生きている人間をだぞ?しかも意識ある中でだぞ?

口の中をカッ裂いて弄り回そうってんだから、全く医者って連中も酔狂なもんだぜオイ。

 

 

 

  •  オタクダンジョン

医者からは16:00から手術開始で「15分前の15:45には手続きを終えて4Fの手術室前には居ておけよなキモオタク」と言われていた。

昨今のオタク……オタクの中でも特にゲーセンオタクは時間にルーズだと言われるが、俺は几帳面すぎる性格からか、予定よりも大分早い15:00に病院に着いてしまった。

 

建物の中に入ると、だだっ広いロビーのすみっこにある自動診察受付機(そんな名前ちゃうけど)で受付票を発行した。

この病院は事前に予約さえしていれば、

総合受付に並ばずとも機械が受付票を発行してくれ、

あとは目的の診察室なり、手術室なりに行くだけでよいという神システムだった。

 

 

 

発行した受付票には「16:00 4F手術室 口腔外科」としか書かれておらず、特に地図などもない。

まあ、確かに広い病院ではあるが、余程のバカか年寄りでもない限り目的地さえ分かれば一人で辿りつける。

尚、このときの時刻は15:05で、まだ40分近く余裕がある。 

 

 

 

少し早いが、4階の手術室に向かうも、該当の部屋がどこにも見つからない。

だだっ広い廊下だが、部屋の数自体はそこまで多くはない。二周三周して探し回るも、目的の部屋は見つからなかった。

また、ほとんど手術室しかない階層のせいか、人の出入りも少なく、“それっぽいヤツ(患者)らに着いていく”という手段も通じない。

 

唯一見れていない部屋がいくつかあったが、『立ち入り禁止(関係者以外はこれより先に入ってはなりません。)』という立て札の奥に存在しており、

加えて、その立て札の先の““ゾーン””はご丁寧に床の色まで赤く染めてあり、いかにも「オタクは入んじゃねーぞ?」的な雰囲気を醸し出していた。

手術室しかない階のためか、他の階にあるようなインフォメーション窓口もないうえに、

たまに通りかかる看護士や医者に尋ねても、「隣の部屋は全く専門外の関係のない部屋」といった様子で、

彼らも自分らの関与しない部屋には俺と同じ程度のことしか知らなかった。

手術室に関しては、あらゆる診療科に時間貸しで貸し出されているため、「〇〇科(専用) 手術室」といったものが存在しない。

故にフロアマップを見ても情報が一切書き込まれておらず、どの科の手術室なのか以前に、そもそも部屋の名前すら分からずお手上げ状態だった。

 

 

 

デカい病院はA棟B棟で分かれていたりするし、

「もしや俺が建物を間違えているのか?」と思い、一階に戻り総合受付で尋ねてみた。

しかし、俺が建物を間違えているわけでもなく、場所も四階で間違いないとのことだった。

 

 

 

 

三度目か、四度目か、俺は再び四階に戻り、まるでドラクエのごとく隅々までフロアを探し回った。

しかし、それでも目的の手術室は見つからなかった。

 

俺は「もう違ったら違ったでええわ。」と思い、““立ち入り禁止ゾーン””へ足を踏み入れた。

““立ち入り禁止ゾーン””には、扉が開きっぱなしになっている部屋が一つだけあった。

中を覗いてみると、そこには『口腔外科 手術室』と書かれた小さな黒板がぽつんと置かれていた。

 

 

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おいおいおいおいおい、本気(マジ)か?

 

 

なんで立ち入り禁止ゾーンの奥に目的の部屋があんねん。普通に病院関係者しか入っちゃアカン““ゾーン””だと思うにきまっとるやろ。何でこんなところにあんねん。

まあ確かに、俺も広義では関係者かも知れへんけれども。おかしいやろ。

 

 

そのころには既に15:45になっており、「ギリギリやね(ゎら」とおばちゃんナースに言われた。

やかましいわ。

 

 

 

 

 

  • 地獄を味わう

靴にビニール袋を被せ、手術の再現VTRでよく見る紙の帽子をかぶり、いざ入室。

脈を測るために、洗濯バサミみたいなもんで人差し指を挟まれた。

途端に「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」という音が部屋に鳴り響いて、俺は少しだけビビった。え、マジでこれからやるのか?みたいな。

そんな俺の心情を知る由もなく、医者は淡々と麻酔をキメていく。

 

いよいよ麻酔で感覚がなくなり始めると、俺の脈は更に細かくビートを刻んでいった。

それを気付いた医者から「緊張しなくていいよ」と言われたが、いやそれでも怖いもんはこえーよ。

道具やクスリや血は一切見たくないので、終始俺は目を瞑っていたが、ガチャガチャと不気味な金属音がますます俺の恐怖心を煽った。

が、心拍数を測られているだけに、あまりビビりまくってもそれはそれでカッコがつかないので、頭の中で俺の最愛の女であるエリチのことを考えていた。

あと、「夏色えがおで1,2,Jump!、マジでいい曲だよなぁ」なんてことを考えていた。

 

 

 

まあ、そんなことを考えても、いよいよペンチで歯をロックオンされる段階になると、どうしても緊張で脈拍数が上がってしまう。

「それじゃあ抜くからね~」と言って医者がゴリゴリ歯を動かし始めた。

痛みはそこまでではないが、何やら歯の芯から鈍い痛みを感じた。

 

大抵の痛みであれば「まあ言うて我慢出来るやろうな」で済ませる俺だが、

「歯は神経が集まっているから抜く時は強烈に痛い」という話を思い出して、「痛てぇよ!麻酔足りねぇよ!」と体でアピールした。

(口の中は血やら唾液やらで、まともに話すことが出来ない。)

 

 

 

 

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医者のイメージ


 

ペンチを動かすのを止め、医者が申し訳なさそうに「ごめんごめん、痛かった?」と言って麻酔を追加でキメてくれた。

そのおかげで、先程まであった歯の芯から来る鈍い痛みも消えた。

皆も少しでも痛みを感じたらちゃんと申告して、麻酔アドを取っていけよな。

 

さて、麻酔をキメたところで抜歯を続行する。

再び医者がペンチに手を掛けたところで、「ミシミシいうけど我慢してね」と言われたが、「擬音がこえーよ。もうちょい平仮名で表現出来そうな可愛い擬音を使っとけ」と思った。

いよいよ医者が手を動かし始めると、

確かに「ミシってるな?」という感じはしたが、医者が言うほど大袈裟なものではなかった。

 

それよりも問題なのが医者だった。

「今から抜くよ!」「あー、グラグラしてる!グラグラしてますよ~!」「抜けそう抜けそう」「血はあんま出てない」「もう少しだから頑張れ~」

と、とにかくうるさい。俺も多少はビビってるから目を瞑っているのに、事細かに状態を実況するんじゃねぇよ。

薄い本みたいにセクシーなお姉さんにアレやコレやと実況されるのは誰だって嬉しいだろうけど、

医者とは言え、ただのおっさんにそういうのを実況されて嬉しいわけねぇだろ。

つーか、そもそも怖がってるもんを実況するな。

 

 

 

 

上下の歯が抜き終わる頃には俺は大分消耗していた。

麻酔が切れかかっていたのもあり、先に抜き終わったほうの歯茎を舌で触れてみると、少しだけ痛みがあった。

舌に残る歯茎のぶよぶよとした不気味な感覚と、血の味が大変気持ち悪く感じた。

 

抜歯も終わり、言われるがまま俺は上体を起こした。

後片付けをしていた看護士から止血のためにティッシュを渡されたが、どうも思うように体に力が入らない。それどころか、上体を起こしているだけなのに息が切れてくる。

頭もクラクラしており、吐き気こそないが、泥酔した時と全く同じような浮遊感があった。

 

医者から「抜いた歯、要る?」と聞かれ、「要りません(要らねーよw好きにしろよw)」と答えた途端、抗えぬほどの睡魔が襲った。

頭の中では「もう手術終わったし疲れたからこのまま寝るか」とハッキリとした意識があったが、もう体を動かすことも出来ず、視界がまっしろになり俺は手術台に沈んだ。

 

 

薄弱とした意識の中、看護士や医者の慌てる声がハッキリと聞こえたが、「うるせーよ寝かせろよ」と心の中でレスするくらいの余力はあった。

慌てた看護士が別のベテランの医者を呼び出したらしく、「ふじさきさん!ふじさきさん!」とそのベテラン医から大声で名前を呼ばれた。

 

その声に気付きハッとして目が覚めると、「お…俺は何故ここで寝ようとしてたんだ?」とリアルポルナレフ状態になった。

 

 

 

 

「メイ・・・シンケイハンシャだね!ふじさきさん、知ってる?」と言われたが、頭がぼんやりしているのでハッキリとは聞こえなかった。

「若いオタクによく起こるアレ!ちょっと失神してたけどすぐ(意識が)戻ってきたね」と言われたが、だからそのナントカカントカは何のことやねんと思った。

あとからググって分かったが、俺は『迷走神経反射』というものに陥っていたらしい。

 (詳細は下記参照。)

 

過度のストレスや強い痛み、恐怖心などが原因となり迷走神経が刺激され、末梢の血管が拡張し血圧が低下するために、脳に十分な血液が送れなくなり起こります。立位または座位で生じますが、横になった状態では起こりません。症状は血の引くような感じ、冷や汗が出る、目の前が暗くなる、吐き気や腹部の違和感などですが、これらを前兆として失神(気を失う)に至ることもあります。

 

‐‐‐‐血管性迷走神経反射をご存知ですか|小金井市医師会

 

 

 

俺はコレを見てショックを受けた。

「えっ!?俺はそんなにビビっていたのか?!たかが歯を抜くだけなのに?!?!この俺が?!」みたいな。

俺は自身が痛みに強い人間だと思って生きてきたが、そうではないらしい。

何とも情けない。まあ、シチュエーションもあるとは思うが、とにかく俺はビビって気絶しかけたわけだ。

恐らく名前を呼ばれた時に、シカトぶっこいて寝ていたらマジモンの気絶を味わうことになったのだろうな。

 

しかし、一方で美味しい経験をしたなとも思った。

よくアニメ・漫画・ゲーム・映画で、「視界が真っ白になる」などと言って気絶を表現したりするが、アレは本当だったんだな。

しかも結構気絶する側の意識はハッキリしているときたもんだ。

気絶にも何種類かあるようだが、俺はてっきり気絶とは殴られた瞬間に意識が飛んで、自分が気絶したことすらも認知出来ないものだと思っていた。

気付いたら「あれ?俺はいつの間に寝ていたんだ?いや、気絶したのか?」と状況証拠で“気絶”と判断するしかないほど、一瞬で意識が持っていかれるもんだと思っていたぜ。

 

 

 


–––––さて、手術も終わり、看護婦に肩を借りながら情けなく手術室を退場する俺。

この日ばかりは天下のふじさきゆうや様も、カッコの悪いステージになった。


 

 

 

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まあ、そんなわけで、皆もあまりビビりすぎて『迷走神経反射』にならないように気を付けろよ?

余談だが、抜歯後三日間は怖くて奥歯が見れなかったのは言うまでもない。

 

 

アデュー、オタクキッズ諸君。